Kojisantino’s Journal

シニアが描く日記以上日誌未満

金閣寺炎上

ご存じのように金閣寺

お堂は、過去燃えています。

 

1950年7月2日の未明、出火の第一報があって消防隊が

駆けつけたらしいのですが、その時には

幸い人の被害はなく、一方国宝舎利殿金閣46坪が

全焼して、創建者であった室町幕府3代将軍足利義満の木

像(当時国宝)、観音菩薩像、阿弥陀来像、仏教経巻

など文化財6点も焼失した、らしいです。(Wikipediaより)

 

その金閣寺がある京都にわたしは平成11年にやってきました。

当時は大阪に住んでいたので京阪電鉄に乗って「一日出稼ぎ」

のごとく毎日京都に働きに来ていたのです。

 

隣の県だから縁がありそうなのですが、学生の頃2,3回、

遊びに来たぐらいで京都のことは全然知らなかったと

言っていいです。

 

大阪人というのはだいたい京都という

ところをまったく知らずに育ってきました。

 

ほれ、修学旅行は、小学校では三重の伊勢方面、

中学校では静岡・伊豆半島方面、高校になるとだい

たいは東京方面で、学校によっては遠い地、北海道

とか沖縄に飛んじゃいます。

そうです。高学年になるにつれて随分と遠くに

行っちゃいます。

 

とにかく、そういうことで大阪人は京都を知る機会を

まったくと言っていいほど持たされてこなかったんじゃ?

人にもよるとは思います。

 

自分たちにとって、ここ京都は日本の中の異国の地みたい

なもんなんです。

ええ、海外!海外です!

これは、ちと言い過ぎですが。

 

で、仕事で京都の街を車で走るよう

になってからの話ですが。

 

今、どちら向き?東向き、西向き?なんてね。

よくありましたよ。

地元のお客さんなら教えてよ、みたいなね。

いえ、そんな失礼な言い方はもちろんしていません。

 

ですが、プロのタクシードラーバーとして、当初まことに

お恥ずかしいことをしていました。

 

道路が碁盤の目でできているので、覚えるまでが大変でした。

どこもそこも同じように見えます。

建物制限されていますから同じように見える交差点も多いです。

 

ただ、遠くを見渡せば、北や東の方面になだらかな山々が

連なっているので、ほぉー、北へ北へ走ってる、とか東へ東へ

走ってる、とかこころウキウキ絶好調で仕事はできるんですがね。

 

タクシードライバーにとってほんに良いとこ。

売り上げもほどほどに上がりますしね。

京都まこと良いとこ、ホイホイホイッってね。違うか。

 

えっと、それででして。

 

肝心な金閣のお話に戻りますと。

 

京都で働くようになって慣れてきたころに

こんなことがありましただぁ。

 

お客さんを金閣寺までお連れして、その足で

お寺の中まで入って写真を撮らせてもらったこと

があったんです。

 

タダ(=無料)で入場しました。京都以外はどうなって

るのか聞いたことありませんが(観光地ならどこでも

おそらくそうでしょうが)、

タクシーの運転手さんなら神社仏閣にはフリーで入れるんですね。

 

で、撮った写真がこれなんです。

生涯で記憶に残る収穫物のひとつと言っていいでしょう。

 


www.youtube.com

 

動画としてスライドでまとめました。当時のミクシィ仲間には

「今まで観た中では一番よかったわー」などとほめて

もらいましたよ。

 

当時の仲間よ。あの時はおほめ預かってありがとう

ございましただぁ。まあ、彼らこの文章読んで

ないやろうけど、テレパシーでお礼を飛ばしときまっしょ。

何かいいことあるやろwww

 

で、です。

 

この記事のタイトルに最後戻って来なければ

それこそ、この日誌が炎上しまっさかいにどうしても

最後に書かなければならないんですが。

 

自分も金閣寺を(その模型を買って)、

家で燃やしてみたんです。

     ・

     ・

     ・

   ウっソです。

 

えっと、真面目に話さなければ記事が終わりませんね。

では真面目に。

えへん。

京都には三大タクシー会社があってですね。

わたしは京都にやってきて、そのうちの一つに入ったわけです。

いっぱしの大所帯の会社でしたから、社内には観光部というの

があったんですね。

 

わたしは英会話ドライバーになりたい野望もあってもちろん

そこに所属していたんですが、

 

ある日の勉強会で、一番前に座っていたわたしを名指しして、

先輩がいきなりこう聞いてきたんです。

 

「ジロー君(とはまさか言わなかったですが)。

はい、あなた。金閣はなぜ燃えたんですか?」

 

もちろんいきなりと言っても前段はありました。

いくつかの有名なお寺や神社をその先輩ドライバー

が説明した後で、新人のひとりにこう聞いてきたんですね。

 

その日の勉強会は「修学旅行生さんのお供について」

でしたですけど、彼らと神社仏閣を見て回るのに、

なんで?なんで?小難しいことをとは思いましたけど。

 

何か返答しなければ失礼と、思わず、「美し過ぎたから!!」

 

先輩は、それに対して一切、アクションを示さなかって。

内心、その時どう思っていたのかねー、と今になっては

思い出しますね。

 

う~ん、できる奴、なんてね。違うか。

 

でも、そんなこんなで、いい想い出になってますねー。

 

一方、その職場には七年半在籍して英会話ドラーバーに

成れずじまいで他の会社に移って行きましたから。

 

残念無念な想い出として重なってきます。

あいやー。

 

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(冬の金閣寺・フリー写真)